LEP製剤(低用量ピル)の種類について
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皆さんこんにちは!
鹿児島県鹿児島市上荒田町で無痛分娩も行っている産婦人科の平野エンゼルクリニックです!🌸
今日は、LEP製剤(低用量ピル) の種類についてわかりやすくご紹介します!
「ピルって避妊だけのものじゃないの?」
と思っている方も多いかもしれませんが、実は 月経痛やPMS(月経前症候群)の改善など、女性の毎日をサポートしてくれる頼れる存在 なんです😊
この記事を通して、「自分にはどんなピルが合うんだろう?」というヒントが見つかるはず…!👀
まずは基本!LEP製剤(低用量ピル)とは?
低用量ピルには、2種類の女性ホルモン
・エストロゲン(卵胞ホルモン)
・ プロゲステロン(黄体ホルモン)が含まれています!
このホルモンのバランスを整えることで、 生理痛の軽減・PMS改善・月経周期の安定 などに効果が期待できるんです✨️

主なピルの種類と特徴を知ろう!
ヤーズ(超低用量ピル)
- 特徴:ホルモン量がとても少なく、体への負担が軽め
- 目的:月経困難症・月経不順・PMS改善
- 効果:生理痛をやわらげ、ホルモン変動による不調をサポート
- 副作用:吐き気・頭痛・乳房の張り・気分の変化・不正出血など(稀に血栓症)
- 飲み方:1日1錠を同じ時間に28日間連続服用
→ 最初の24錠は有効成分入り、残り4錠は偽薬。偽薬のときに月経様出血があります。
ヤーズフレックス(超低用量ピル)
- ヤーズとの違い:休薬期間が短い(4日間)&月経コントロールがしやすい
- メリット:最長120日間連続で服用可能 → 生理回数を年間3回程度まで減らせる✨
- 効果:骨盤痛・頭痛・腹部膨満感・乳房痛などを減らせる、むくみにくい(ドロスピレノン配合)
- 飲み方:まず24日間以上、1日1錠服用
→出血が始まったら4日間休薬→その後また服用を再開
→出血がなくても120日間連続服用したら必ず休薬を入れる
ドロエチ(超低用量ピル)
- 特徴:むくみや体重増加を抑えやすい(利尿作用あり)
- 目的:月経困難症、PMS、PMDD改善
- 効果:生理痛・気分の変化などの不調をサポート
- 副作用:吐き気・頭痛・乳房の張り・気分変化・不正出血など(稀に血栓症)
- 飲み方:1日1錠を28日間連続で服用(24錠が有効成分、4錠が偽薬)
ルナベル配合錠LD・ULD
- LD(低用量):しっかり効かせたい方向け
- ULD(超低用量):副作用を抑えたい方向け
- 目的:避妊、月経困難症、月経不順、PMS改善
- 効果:強い月経痛・過多月経・月経不順を改善し、周期を安定させる
- 副作用:吐き気・頭痛・乳房の張り・不正出血(稀に血栓症)
- 飲み方:21日間服用+7日間休薬 → 休薬中に消退出血あり
フリウェル配合錠(LD・ULD)
- 特徴:ルナベルと同じ効果のジェネリック → 安価で使いやすい
- 目的:月経困難症・子宮内膜症・周期コントロール
- 効果:生理痛・ホルモン変動による不調の緩和
- 飲み方:21日間服用+7日間休薬
ジェミーナ(超低用量ピル)
- 特徴:「21日服用+4日休薬」のリズム(28日タイプ)または、「77日服用+7日間休薬」のリズム(84日タイプ)
- 目的:月経困難症・子宮内膜症・過多月経の改善
- 効果:痛みを和らげ、月経量を減らして貧血予防にも◎
- 飲み方:21日間連続で服用 +4日間休薬(28日周期)または、77日連続で服用+7日間休薬(84日周期)
アリッサ(低用量ピル)
- 特徴:むくみや体重増加が少ない(ドロスピレノン配合)
- 目的:月経困難症、子宮内膜症、過多月経改善
- 効果:痛みを軽減・出血量を減らし、貧血予防に役立つ
- 注意点:血中カリウム値の上昇に注意
- 飲み方:28日間連続(24錠有効成分+4錠偽薬)
💡 ピル選びのポイント
1.症状で選ぶ
- 強い生理痛・子宮内膜症 → ルナベル / フリウェル / ジェミーナ
- PMS・むくみ → ヤーズ / アリッサ
2.ホルモン量で選ぶ
- しっかり効かせたい → LDタイプ
- 副作用を抑えたい → ULDタイプ
3.飲み方で選ぶ
- 21日服用+7日休薬 → ルナベル / フリウェル
- 24日服用+4日休薬 → ジェミーナ / アリッサ
4.体質・副作用で選ぶ
- 喫煙・高血圧などの方は注意(使えない場合あり)
- 副作用が心配 → ULDやドロスピレノン配合(アリッサなど)
⚠️ 共通の注意点
- 毎日同じ時間に服用することが大切!
- 飲み始めの数ヶ月は不正出血が出やすいけど、次第に安定します
- 稀に血栓症のリスクあり → 脚の腫れ・胸の痛み・息苦しさがあればすぐ受診!

まとめ
LEP製剤(低用量ピル)は、 避妊だけでなく「女性の毎日を快適にするお薬」 です。
種類が多いので迷ってしまうかもしれませんが、この記事を参考に、医師と一緒に「あなたにぴったりのピル」を見つけてみてくださいね🌸