おりものや出血の変化、見逃していませんか?子宮頸がんチェックのすすめ
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皆さんこんにちは! 鹿児島県鹿児島市上荒田町で無痛分娩も行っている産婦人科の平野エンゼルクリニックです😊
「最近、おりものが増えた気がする…」
「生理以外に出血がある」
「性交時に痛みを感じる」
そんな症状を『疲れのせい』や『ホルモンバランスの乱れ』と思っていませんか?
実はそれ、子宮頸がんのサインかもしれません。👩⚕️
今回は、女性にとって早期発見が大切な病気「子宮頸がん」についてわかりやすく解説します!
🌸 子宮頸がんってどんな病気?

子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、20〜40代の女性に多く見られます。 初期のうちは自覚症状がほとんどないため、検診で見つかることが多いのが特徴です。主な原因は「HPV(ヒトパピローマウイルス)」の感染。 このウイルスは性的接触によって感染しますが、感染しても多くの場合は免疫の働きで自然に消えます。 しかし、感染が長く続くと「異形成」という前がん状態を経て、がんへと進行してしまうことがあります。
💬 初期症状がわかりにくい理由
子宮頸がんの初期にはほとんど症状がありません。
しかし、次のような変化がある場合は注意が必要です👇
- おりものの量やにおいが変わった
- 生理以外の時期に出血がある
- 性交時に出血・痛みがある
- 下腹部や腰に鈍い痛みがある
これらの症状がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
🩺 どうやって見つかるの?検査について
子宮頸がんは、検診によって早期に発見できるがんです。

🔹 細胞診(子宮頸がん検診)
子宮頸部の細胞を採取して、異常がないかを調べます。
鹿児島市内に住民票がある20歳以上の女性の方は、自己負担額1700円で受けられます。
🔹 HPV検査
がんの原因となるHPVウイルスの感染有無を調べます。細胞診と併用することで、より正確にリスクを把握できます。
🔹 病理組織検査・画像検査
異常が見つかった場合は、組織を採取して詳しく調べたり、CTやMRIで進行度を確認します。
💊 治療方法について
治療は、がんの進行度・年齢・妊娠希望の有無などを考慮して選ばれます。
🩹 手術療法
- 円錐切除術:がんの前段階〜初期。子宮を残せるので妊娠も可能です。
- 単純子宮全摘出術:子宮のみを摘出します。
- 広汎子宮全摘出術:子宮と周囲の組織・リンパ節を摘出。進行した場合に行われます。
☢️ 放射線療法
進行した場合には放射線でがんを縮小・消滅させる治療を行います。
💉 化学療法
抗がん剤や分子標的薬を使い、がんの成長を抑制します。再発時にも用いられます。
🏥 再発予防と定期検診の大切さ
治療後も、再発のリスクがあるため定期的な検診が大切です。

再発のサインとして、
- おりものの増加
- 骨盤や背中の痛み
- 下半身のむくみ などがみられることがあります。
治療後2年間は3〜6ヵ月ごとの定期検査を受けましょう。
🌿 予防できる癌です
子宮頸がんは「予防」できる数少ない癌なのです…!

できることリスト
✅20歳以上は2年に1回の子宮頸がん検診を受ける
✅HPVワクチンを接種する(感染リスクを大幅に軽減)✅体の変化を見逃さず、異常があれば早めに受診する(おりものや出血の変化に気づく)
まとめ
- 子宮頸がんはHPV感染が主な原因。
- 初期症状は少ないが、「おりもの」や「不正出血」は重要なサイン。
- 定期検診とワクチン接種で、早期発見・予防が可能。
自分の体の小さな変化に気づくことが、未来の健康を守る第一歩です✨
「なんとなく気になる…」と思ったら、まずは婦人科へ相談してみてくださいね🌸