妊娠高血圧症候群とは?症状や原因、妊娠中に気をつけたいことを解説🤰
目次

こんにちは!😊
鹿児島県鹿児島市上荒田町で無痛分娩も行っている産婦人科の平野エンゼルクリニックです🏥🌸
妊娠中の健診で「血圧が少し高いですね」と言われると、
「赤ちゃんに影響はないのかな?」
「妊娠高血圧症候群って聞いたことがあるけど、どんな病気?」🤔
と心配になる方もいらっしゃると思います。
妊娠中はさまざまな体の変化が起こりますが、血圧の変化にも注意が必要です。
今回は、妊娠高血圧症候群とはどのような病気なのか、症状や原因、母体と赤ちゃんへの影響、治療、妊娠中に気をつけたいことについて、分かりやすく解説します✨
妊娠高血圧症候群とは?

妊娠高血圧症候群(HDP:Hypertensive Disorders of Pregnancy)とは、妊娠中に高血圧を認める病気の総称です。
妊娠20週以降に初めて高血圧が認められた場合などに、妊娠高血圧症候群について詳しく調べます。
血圧が
収縮期血圧(上の血圧)140mmHg以上、または拡張期血圧(下の血圧)90mmHg以上
の場合は、高血圧として評価が必要です。
ただし、妊娠高血圧症候群は「血圧が高い」というだけではなく、尿蛋白や肝臓・腎臓などの臓器の状態、胎盤や赤ちゃんの状態なども含めて診断・管理します。
妊娠中の高血圧は、お母さんと赤ちゃんの健康に影響する可能性があるため、定期的に状態を確認することが大切です👩⚕️
妊娠高血圧症候群には種類があります

妊娠高血圧症候群には、いくつかの病型があります。
① 妊娠高血圧
妊娠20週以降に初めて高血圧が認められ、妊娠高血圧腎症には該当しない状態です。
血圧が高くなった場合には、その後、血圧がさらに上昇したり、別の症状が現れたりしないか注意して経過をみます。
② 妊娠高血圧腎症
高血圧に加えて、尿蛋白や肝臓・腎臓などの臓器障害、血液の異常、胎盤の働きに関連した異常などを認める状態です。
そのため、尿検査だけでなく、血液検査や赤ちゃんの発育なども確認しながら総合的に判断します。
③ 加重型妊娠高血圧腎症
妊娠前から高血圧や腎臓の病気などがある方に、妊娠高血圧腎症の状態が加わることがあります。
この場合も、お母さんと赤ちゃんの状態を注意深く確認しながら管理します。
このほか、妊娠高血圧症候群に関連して、子癇(しかん)と呼ばれるけいれん発作や、HELLP症候群などの重篤な合併症が起こることがあります。
妊娠高血圧症候群にはどんな症状がある?

妊娠高血圧症候群は、自覚症状がほとんどないまま健診で見つかることもあります。
そのため、「症状がないから大丈夫」とは限りません⚠️
一方で、以下のような症状がみられる場合は注意が必要です。
- 強い頭痛が続く
- 目がチカチカする、見えにくいなどの視覚症状がある
- みぞおちから上腹部に痛みがある
- 吐き気や嘔吐が強い
- けいれんが起こる
- 意識がおかしい、反応がおかしい
- 片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らない
これらは、子癇やHELLP症候群、脳卒中などの重い合併症を疑うサインとなることがあります。
特に強い頭痛、視覚症状、上腹部痛、けいれん、意識障害などがある場合は、自己判断で様子をみず、速やかに医療機関へ相談しましょう。
妊娠高血圧症候群になる原因は?
「どうして妊娠高血圧症候群になるの?」と気になる方も多いと思います。
妊娠高血圧症候群の原因は、一つに決まっているわけではありません。
妊娠中の胎盤の形成や血管の働きなど、さまざまな要因が関係していると考えられています。
また、以下のような方では、妊娠高血圧症候群のリスクが高くなることがあります。
- 初めての妊娠
- 過去の妊娠で妊娠高血圧症候群になったことがある
- 妊娠前から高血圧がある
- 腎臓の病気がある
- 糖尿病などの持病がある
- 肥満がある
- 双子などの多胎妊娠
- 高年齢での妊娠
ただし、これらに当てはまらない方でも発症することがあります。
「自分はリスクが低いから大丈夫」と自己判断せず、妊婦健診を受けながら経過を確認することが大切です🌷
お母さんや赤ちゃんにはどんな影響がある?

妊娠高血圧症候群では、状態によってお母さんや赤ちゃんにさまざまな影響が生じる可能性があります。
お母さんへの影響
重症化すると、
- 子癇(けいれん発作)
- HELLP症候群
- 脳卒中などの脳血管障害
- 肝臓や腎臓などの臓器障害
- 常位胎盤早期剥離
などにつながることがあります。
そのため、血圧だけでなく、症状や血液検査、尿検査などを確認しながら状態を管理します。
赤ちゃんへの影響
妊娠高血圧症候群では、胎盤の働きに影響することで、赤ちゃんの発育が十分でなくなる胎児発育不全や、胎児機能不全、早産などにつながる場合があります。
そのため、お母さんの血圧だけでなく、赤ちゃんが順調に育っているか、元気に過ごしているかを確認することも重要です👶✨
必要に応じて超音波検査やNST(ノンストレステスト)などを行い、赤ちゃんの状態を確認します。
妊婦健診では何をチェックする?
妊娠高血圧症候群を早期に発見するため、妊婦健診では血圧や尿検査などを確認します🔎
血圧測定
妊婦健診では血圧を測定します。
血圧が高い場合には、再度測定したり、必要に応じて家庭での血圧を確認したりすることもあります。
医療機関では緊張によって血圧が高くなることもあるため、状況に応じて家庭血圧を参考にする場合があります。
尿検査
尿蛋白の有無などを確認します。
高血圧と尿蛋白などの異常がみられる場合には、妊娠高血圧腎症の可能性について詳しく調べます。
血液検査
必要に応じて血液検査を行い、肝臓や腎臓の機能、血小板などを確認します。
赤ちゃんの状態
超音波検査などで赤ちゃんの発育を確認したり、必要に応じてNSTなどで赤ちゃんの状態を確認したりします👶
このように、妊娠高血圧症候群では、お母さんと赤ちゃんの両方の状態を確認しながら管理することが大切です。
妊娠高血圧症候群の治療は?
治療や管理の方法は、妊娠週数、血圧の程度、お母さんの症状、赤ちゃんの状態などによって異なります。
血圧がそれほど高くなく、母体と赤ちゃんの状態が安定している場合には、外来で慎重に経過をみることがあります。
一方、状態によっては入院して、お母さんと赤ちゃんを詳しく管理することもあります。
必要に応じて降圧薬を使用して血圧を管理することもあります。
妊娠高血圧症候群の管理では、単純に「血圧を下げればよい」というわけではありません。
お母さんと赤ちゃんの状態を総合的に確認しながら、妊娠を継続するのか、分娩の時期を検討するのかを判断します。
また、収縮期血圧160mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上を複数回認める場合は、高血圧緊急症を念頭に置き、速やかな降圧治療が必要となることがあります。
妊娠高血圧症候群は予防できる?

妊娠高血圧症候群を完全に予防する方法はありません。
ただし、妊娠中は以下のことを意識しながら過ごすことが大切です🍀
妊婦健診をきちんと受ける
妊娠高血圧症候群は、自覚症状がないまま見つかることがあります。
そのため、定期的に妊婦健診を受け、血圧や尿検査などを確認することが重要です。
バランスのよい食生活を心がける
妊娠中は、主食・主菜・副菜などを組み合わせ、バランスのよい食事を心がけましょう🥗
ただし、妊娠高血圧症候群が心配だからといって、自己判断で極端な食事制限をするのはおすすめできません。
妊娠中の食事について気になることがあれば、医師や助産師などに相談しましょう。
医師から指示された場合は血圧を記録する
自宅で血圧を測るよう指示された場合は、決められた方法で測定し、記録しておくと診察時にも役立ちます📖
なお、妊娠高血圧腎症のリスクが高い方では、医師の判断によって低用量アスピリンによる予防が検討されることがあります。
ただし、これはすべての妊婦さんが行うものではありません。
自己判断でアスピリンを服用したり、現在服用している薬を中止したりせず、必ず医師に相談してください。
妊娠中に「血圧が高い」と言われたら?
妊婦健診で「血圧が高い」と言われても、1回の測定だけで必要以上に不安になる必要はありません。
一方で、妊娠中の高血圧は、お母さんと赤ちゃんの状態を確認するための大切なサインです。
医師から家庭血圧を測るよう指示された場合は、指示された方法で測定し、記録しておきましょう。
また、
- 強い頭痛
- 目がチカチカする、見えにくい
- みぞおち・上腹部の痛み
- 強い吐き気や嘔吐
- けいれん
- 意識がおかしい
- 片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らない
などの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
特に、160/110mmHg以上の著しい高血圧が認められた場合は、速やかな対応が必要となることがあります。
まとめ🌸
妊娠高血圧症候群は、妊娠中に高血圧を認める病気の総称です。
自覚症状がない場合でも妊婦健診で見つかることがあるため、定期的な血圧測定や尿検査などを受けることが大切です。
また、妊娠高血圧症候群では、お母さんだけでなく、赤ちゃんの発育や胎盤の働きなどにも影響する場合があります。
「血圧が高いと言われたけれど大丈夫かな?」
「家で測った血圧が高かった」
「頭痛や目のチカチカがある」
など、気になることがあれば、自己判断で様子をみずに産婦人科へ相談しましょう👩⚕️🏥
平野エンゼルクリニックでは、妊娠中のさまざまな不安や疑問についてもご相談いただけます。
安心して妊娠・出産を迎えられるよう、一緒にサポートしていきます🌷
気になる症状や心配なことがある場合は、お気軽にご相談ください。